アメリカ駐在員がオランダ駐妻になったら

アメリカ駐在員がオランダ駐妻になったら

こんにちは。アラフォー2児の母です。長男出産後、単身でアメリカ駐在を経験しました。次男出産後、夫の赴任に伴い現在オランダにて駐妻しております。

オランダに約1年住んで理解した、オランダの医療制度

こんにちは。早いものでオランダに来て、もうすぐで1年になります。7ヶ月の次男を連れて寒いオランダに来た時に一番困ったのが、オランダの医療制度。実は次男はオランダで救急車にお世話になったこともあり。

オランダで医者に見てもらうにはまずかかりつけ医を決定する必要があります。今日はそのホームドクターの選び方から緊急時の対応など自身の経験から学んだ事をまとめたいと思います。特に小さなお子さんがいらっしゃる方のご参考になればと思います。

 

・GP(ホームドクター)

ホームドクターはこちらでは英語でGP(General Practitioner)と言われています。私も初めは何の略か分からなかったのですが、こちらではホームドクターと呼ばずにGPと言う言葉をよく使いますので、以下GPと記載します。GPとは日本で言うところの一般開業医です。

色んなGPがいる為、自分の優先順序を整理しておくとあまり悩まず選択出来ます。例えば日本語が少し喋れる先生が良いとか、なるべく家から車で近い先生が良いとか、公共交通機関で通える先生とか。基本的にオランダは自然治癒を重んじていて、薬もあまり処方されないことが多いです。でもいざ診断を受けたいと思った場合、必ず事前のGP登録が必要ですので、住民登録(BSNナンバー)と保険の手続きが完了したら、特に小さいお子さんがいる方は、なるべく早くGP登録してください。

 

・24時間対応のGP緊急連絡先

されとてオランダはだいたい17時-18時頃にはGPが終わり、週末は休みのところが多いです。ところが、子どもの容態はいつ急変するか分かりません。

そこで各GPが加盟している24時間対応のGP緊急連絡先と言うのがあります。GPを決めた際に、必ず先生にこの連絡先を確かめてください。

有料となりますが、緊急時にこちら連絡すると、看護婦や医師による的確な指示を以下の通り受けることが出来ます。

 

①緊急度が低い場合

→看護婦による電話対応

 

②緊急性はないが、医師の判断が必要な場合

→医師による電話対応

 

③緊急度が高い場合

→レベル1

 近隣病院のエマージャンシーへ行く指示

→レベル2

 総合病院のエマージャンシーへ行く指示

→レベル 3

 救急車の手配

③の場合は事前に病院に連絡が入っているのでスムーズに手続きが出来ます。

 

あくまで目安ですが看護婦による電話相談は25ユーロ前後、医師による電話説明は100ユーロ以上、後日請求書が我が家に来ました。我が家は保険会社に請求出来たので助かりました。

 

・緊急の場合

どうしても緊急時は上記のGP緊急連絡先を飛ばして、112番(救急車)や自ら総合病院のemergencyに駆け込むことも可能です。その際は受け入れ先の病院から、上記の24時間対応のGPに確認連絡を入れます。そう言う意味で、GP制度というのはある意味徹底されてます。

 

・GP以外の制度

最後にややこしいですが、子どものワクチンはGGD(ヘーヘーデー)と言ってGPとは異なる市の管轄の保健所で受けることになりますのでご注意ください。小さいお子さんをお持ちの方は、住民登録等が終わるとGGDから連絡があり、保健師さんが自宅を訪れてくれ、子供の成長の様子や、ワクチンの状況等をヒアリング後、追加で必要なワクチンのアポイントを連絡くださいます。

また歯医者はGPではなく、歯医者さんで受診する必要がありますのでご注意ください。

 

以上が実体験にもとづいたオランダの医療事情です。また気づきがあれば更新していきます。

 

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