アメリカ駐在員がオランダ駐妻になったら

アメリカ駐在員がオランダ駐妻になったら

こんにちは。アラフォー2児の母です。長男出産後、単身でアメリカ駐在を経験しました。次男出産後、夫の赴任に伴い現在オランダにて駐妻しております。

イニエスタさんのSNSが炎上したことについて感じた2つのこと

こんにちは。昨日ヤフーニュースで、サッカー選手のイニエスタさんが投稿したSNSが炎上したと言う記事を読みました。今日はその記事を読んで、感じたことについてまとめたいと思います。

イニエスタ謝罪 SNSで波紋 | 2019/1/9(水) 12:06 - Yahoo!ニュース

発端は彼がSNSに投稿した下記写真にバルタザール*にふんした黒塗りの人物が写っていたことに対し、人種差別だと言う批判が殺到したらしいです。

f:id:digitalmarket:20190110000726j:image

*スペインでは12月25日に誕生したイエスを1月6日に東方の三博士(メルキオール、バルタザール、カスパール )が訪問したことを記念する慣習があるとのこと。バルタザールは黒人だったとのことです。

 

私が知る限り、この慣習はオランダでは見受けられなかったもの、昨年のシンタクロースとブラックピートの問題を思い出しました。

ブラックピートとはシンタクロースの付き人ですが、パレードの際のその装いが(アフロと黒塗りと共に真っ赤な唇)人種差別だと年々、批判が高まっております。詳しくは下記の記事をご覧ください。 digitalmarket.hatenablog.com

 

話しを元に戻しますと、イニエスタさんは後日下記コメントを発表したようです。

“We want to settle the controversy that has arisen around this picture in which the three people dressed and characterised with make-up appear as the Kings of the East, Gaspar, Melchior, and Baltasar, as happens in most cavalcades and events that were celebrated in Spain that day.

“At no time did Andres Iniesta want to bother anyone with that photograph, which is the image of the illusion in Spain and apologises to those people who may have been offended.”

参考元:

Andres Iniesta issues apology after controversial 'blacked up' photos on his Instagram and Twitter pages

 

要約すると、仮装についてはスペインの伝統行事である点を説明したうえで、写真に不快な思いをした人に対し謝罪をしております。彼の言い分も十分理解出来ます。オランダでもブラックピートの装いが未だが続いてるのは、あくまで昔からの伝統、慣習と捉えているオランダ人が多いからだと私は推測します。

 

結論:今回の騒動を通じて私が感じたこと

 

①その国の慣習をきちんと理解する大切さ。

イニエスタさんのインスタを見に行くと各国から英語での批判が多数寄せられておりました。それらを読んでみると慣習を理解していない方が、写真のみを見て差別だと批判している内容が多数見受けられました。更にその批判に便乗しているだけの人も多かったです。

 

②その上で、昔の慣習が今の世の中にそぐわないのであれば、改善する方向に持って行くべきだと思いました。

私は、オランダの習慣を理解した上でブラックピートをパレードで見ましたが、やはり違和感を感じました。ブラックピート自体は辞めるべきではないと思いますが、へんな誤解を招いたり、不快な思いをさせる装いは避けるべきです。例えば今回のバタルザールの装いも今後、黒人の方がやれば問題にならないと思いますし、オランダのブラックピートも黒人ではなく、顔に(煙突の)ススがついた装いに変更していく動きがあります。

 

私はイニエスタさんは差別を目的に今回の写真をポストしたのでは無いと思っています。著名人であるがために一気に炎上してしまいましたが、このことがキッカケで、スペインのバルタザールや、オランダのブラックピートが時代に沿った形で進化して行ってくれれば良いなと思います。