エッシャー美術館を訪れて感じた、好きなことの大切さ
こんにちは。みなさんエッシャーってご存知ですか?
ご存知でない方、この絵は見たことはないですか?
私はこの印象的な絵を小学生の時に見て以来、ずっと頭の片隅に残っていました。
オランダに来て知ったのですが、実はエッシャーはオランダ出身だったのです!デン・ハーグに彼の美術館があり、早速行って来ましたので、今日はその事について触れたいと思います。
エッシャー美術館は生涯の作品を年代順に展示しており、エッシャーの作風の変化が時代と共に分かる工夫がなされています。
彼の作品を前期と中期〜後期に分けると、前期は風景画がメインで、中期以降が「だまし絵」と呼ばれる独特な「世界観」が開花します。
きっかけは旅行で訪れた、アルハンブラ宮殿で見たモザイクの絵だそうです。魅力されたエッシャーは何枚も模写したとの事です。
その影響を受けてから、彼の「視点」で物事を描き出します。生涯掛けてその「世界観」を仕上げていきます。
そして下記が遺作となる「蛇」。当時70歳で仕上げたとの事。細部へのこだわりに驚かされます。
私がエッシャーに魅了される理由は、彼の物事を捉える独自の「視点」と「世界観」です。
はじめは、あまり印象に残らない風景画を描いていたにもかかわらず、おそらく彼自身も悩みながら外部の刺激を受け、オリジナリティあふれる作品を見事に描き上げて行きます。
ずっと作品の事を考えていたからこそ、アルハンブラ宮殿のモザイク画に「ヒント」を得る事が出来たのだと思います。
好きなことを突き詰めて行く素晴らしさをエッシャーの生涯を通じて感じる事が出来ました。